第31回全国女性行政書士交流会inいしかわ
第31回全国女性行政書士交流会inいしかわに参加して
令和6年7月7日(日)七夕の日に、全国女性行政書士大会に参加するため、石川県金沢市へ出かけて行きました。
能登半島地震から半年余り、テレビでは、まだ水道さえも再開していない地域があるとインフラ整備の遅れが語られていました。
金沢市では、地震の影響は感じられず、平穏な日常がある一方、約100㎞離れた能登地方では違う光景があるのだと想いを馳せました。
さて、交流会は、実行委員長石川県さくら会会長大森千歌子様の挨拶から始まり、石川県知事の馳浩様(元プロレスラー)、金沢市長、日本行政書士会会長の常住豊様、石川県行政書士会長の向井隆郎様と祝辞が続きました。
さらに、令和6年能登半島地震のご報告では、被災の状況が語られました。
そして、基調講演は、「未来に向けて」~しなやかに生きて行く私へ~
と題して、社会学者上野千鶴子氏の講演がありました。
政治や経済の世界では男性中心の構造が長く続き、女性の参加が制限されてきた。また、男女の賃金格差も長年にわたって存在する、このようなジェンダーの不平等な状況に対して、次のような具体的な解決策を提案されている。
〇まずは、社会の意識や価値観を変えることが重要である。
例えば、女性の能力や選択肢を正当に評価し、男女の役割やステレオタイプにとらわれない社会を目指すこと。
〇それから、政府や企業に対しても積極的な取り組みを求めており、女性のリーダーシップの推進、男女賃金格差の是正等具体的な政策が必要である。
〇また、女性の教育や職業訓練の充実も重要な要素である。
〇さらに家庭内の男女の負担や役割分担の再考も重要である。男女平等のパートナーシップや共同育児の推進、仕事と家庭の両立支援など家庭と仕事の両立を担う女性のサポートが必要である。
さらに、日行連、日司連のホームページをみると男性中心の組織であることにも問題視され、弁護士、公認会計士、医師等女性の割合を統計化されていた。
行政書士の中で女性の割合は12.13%であり、三木ひとみ氏著書の「行政書士界とジェンダー」によると、ジェンダーの観点から行政書士の良いところは、独立開業して生涯に渡って収入を確保できる、経済的に男性に従属する必要がない、行政書士の仕事は家事と育児と両立しやすいのでジェンダーギャップ克服に有利な職業である等の紹介があった。
私自身は、行政書士の仕事をして男性に劣っていると考えたことは無かったもので、女性なりの長所を生かして仕事をしているつもりである。
しかしながら、今からジェンダー平等に何か寄与できることはないかと考えてみるものの、年齢的なことを考えると、今の私に何ができるのか?
このまま何もしないでいることは、いつまでも男女不平等なままの世の中を容認するも同じ。悩ましい問題であることに違いない。
永遠の課題として心に留めておこうと思いました。
その後、お待ちかねのアトラクションは「加賀豊年太鼓保存会」の皆さんのよる、豊年太鼓、祭り太鼓が披露された。子どもたちの頑張りに涙しました。
熊本会からは、井口由美子先生、江尻有希先生、飛永真由美と三名が参加しました。そして、井口先生は、交流会閉会の挨拶を日本行政書士会政治連盟会長として、立派に締めくくられたのでした。
翌8日(月)は、加賀伝統工芸村「ゆのくにの森」へ行き、伝統工芸体験に臨み、金箔体験をして、お盆を製作できました。ちなみに図柄は蝶を現しています。金箔体験をご一緒した方は、福井会の坪川貞子先生、江尻先生でした。
坪川先生は、日行連副会長を歴任された方ですが、7年前に宮城県での交流会で知り合いになり、偶然にも金箔体験をご一緒し、また、交流を深められることになりました。
ホテル金沢にそのまま連泊し、翌9日(火)は、江尻先生と二人して、21世紀美術館、兼六園、金沢城公園、近江町市場と金沢市内を巡り、堪能できました。楽しかった~、次回も全国女性行政書士交流会に参加したいと思いました。